コロンボ 22日 ロイター] - スリランカ捜査当局は22日、同国の教会や高級ホテルで21日発生した連続爆発について、7人の自爆犯が関与したとの見解を示した。

連続爆発では290人が死亡、500人以上が負傷した。

政府報道官は、国際的なネットワークが関与しているとの見方を示している。

捜査当局によると、コロンボの高級ホテル「シャングリラ」では自爆犯2人が爆弾を爆発させた。残り5人の自爆犯は3つの教会と他の2軒のホテルで爆弾を爆発させたという。

コロンボ郊外の住宅と4軒目のホテルも狙われたが、どのように攻撃が実行されたか現時点ではわかっていない。

犯行声明は出ていない。

政府報道官は「今回の攻撃が国内の集団だけで実行されたとはみていない」とし「国際的なネットワークがなければ、攻撃は実現できなかっただろう」との見方を示した。詳細は明らかにしなかった。

ウィクラマシンハ首相は21日、教会が攻撃される可能性があるとの情報を政府が事前に入手していたことを認めた。

ロイターが入手した11日付の国内情報報告書によると、海外の情報機関がスリランカ当局に攻撃の可能性を警告していた。

スリランカのシリセナ大統領は、国際的なつながりを捜査するため、海外に支援を求めると表明。23日午前0時から非常事態を発令し、裁判所の命令なしに容疑者を拘束・尋問する権限を警察と軍に与えると発表した。